令和2年2月13日(木)第3回 東淀川区在宅医療連携研修会
1.講演:「地域包括ケアにおける意思決定支援とACP」
佛教大学保健医療技術学部 看護学科 准教授 濱吉 美穂先生
2.もしバナカード
日本におけるACPの定義やとらえ方、事前指示書とその課題等についてわかりやすく講義をして頂きました。
事前指示書は、本人の代わりに医療の決定を行う代理人の負担が大きい事や、書面がどこにあるかわからなくなること。また、記載者の状況変化に対応しきれない場合がある(想定外の状況に陥った場合に使えない)などの課題がある。
ACPでは、本人を人として尊重した意思決定の実現を支援するプロセスであり、年齢を問わず健康な時から機会を持ち、繰り返し話合うこと。どのような医療やケアを望んでいるかについて、自らが考え、その考えたことを信頼する人たちと話し合うことが大切である事を学びました。
もしバナカードでは、各グループで会話が弾み、価値観や死生観・人生観等多様である事に改めて気付きました。
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令和2年2月3 「地区診断」
・東淀川区は、4つの地域包括支援センターがあり、圏域ごとの地区診断を区役所保健師を中心に行いました。包括・ブランチ・地活協・地域づくりアドバイザー・生活支援コーディネーター・医介コーディネーター等からも、それぞれの地区診断を発表し情報共有とこれからの仕組みづくりついて話合いました。区長・副区長も参加されました。
それぞれの立場からの地区診断を聞き、地域の細かい状況も知ることができました。地区診断・データー等から見えてきたことを、今後は地域住民に発信していくことが大切になってきます。次年度も継続して開催し、情報共有・協働して地域包括ケアシステム構築に向けて、取組んでいきたいと思います。(計4回開催)
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令和2年2月1日(土)第38回 東淀川区の在宅医療連携を考える会
テーマ:「医療・介護の職場でのハラスメントについて考える」
講 演:「在宅における利用者からのハラスメントについて考える~訪問看護師の立場から~」
北須磨訪問看護・リハビリテーションセンター 所長 藤田 愛氏
医療・介護現場での利用者・家族からのハラスメントについて、お話をして頂きました。
訪問系の医療・介護現場では、密室となることから様々な危険に遭遇することがあります。
暴力やハラスメントを受け、その後の厳しい批判と2次被害も起こっています。利用者・家族からのハラスメントについて改めて考えさせられる研修でした。
グループワークでは、新人訪問看護師の暴力被害事例をもとにディスカッションを行いました。暴力やハラスメントについての自分の価値観を知ることができました。
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令和2年1月25日(土)地域学習会
こぶしネット啓発グループが地域に出向いて在宅医療についてのお話をしました。
2時間という長丁場にもかかわらず、地域の皆さんは真剣な表情で話を聞いておられました。
参加者:25名(60歳代2名、70歳代11名、80歳代10名、不明2名)
講演:
1.「自宅で受けれる医療について」 東淀川区医師会:理事 山本先生
2.「自宅で受けられる歯の治療と口腔ケア」 東淀川区歯科医師会:東江先生
3.「薬局活用術と薬剤師の在宅訪問」 東淀川区薬剤師会:新井先生
4.「リハビリ体操」 東淀川区理学療法士会: 後藤先生
5.「在宅時の訪問看護支援について」 訪問看護ステーション連絡会:生島先生
6.質疑応答
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令和2年1月22日(水)第2回東淀川区在宅医療連携研修会
第2回は「看取り」をテーマに研修会を企画しました。
講演:ACPにおけるコミュニケーションのコツ~一歩踏み込む人生会議~
淀川キリスト教病院 緩和医療内科 部長 池永 昌之 先生
医療・医学の進歩により、ぽっくりと逝くことは、簡単にはできない時代になりました。
もしもの時に備え、日頃から自分のこれまでの人生や、今後いつか訪れる「死」についてご家族・医療・介護関係者等と、繰り返し話合うことが大切であることを学びました。
ACPとは、患者・家族・医療従事者の話し合いを通じて、患者の価値観を明らかにし、これからの治療・ケアの目標や選好を明確にするプロセスのこと。
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令和2年1月15日(水)地区診断(南西部地域包括圏域)
参加者:保健師・保健福祉課・地域包括・ブランチ
地区担当保健師を中心にさまざまな機関が集まり、各々の地区診断を発表し情報共有しました。
知らない情報がたくさんあることに驚いた。情報共有した内容を、これからどのようにつなげていくかが今後の課題となる。
東淀川区は4つの包括があるので、あと3回包括圏域毎の地区診断が続きます。楽しみです!
令和元年12月12日(木)在宅医療・介護連携推進事業
区民、医療、介護の専門職による対話交流研修会
参加者:区民10名 専門職8名 総計18名の参加
在宅での医療介護を経験された区民の方にお越し頂いて、ご自身の介護の経験等をお話しいただき、今後の在宅医療連携の活動に寄与することと、参加して頂いた区民の方には、在宅医療介護に対する新たな気付きや考え方を発見して頂くなどして、ご自身の生活に活かして頂く事を目的として実施しました。
1グループ5人(専門職2名(進行・書記)と区民3名)で下記の2テーマについて、自由に対話していただいた。
【対話のテーマ】
1.これまでにご家族等が在宅での医療・介護を受けられて、感じたこと・気づいたことはどんなことですか?
2.これまでにご家族等が在宅での医療・介護を受けられて、今後に望むことは何ですか?
感想(区民の方)
・とてもリラックスした雰囲気で対話ができて良かった。
・今介護している方々にも、このような研修会がある事を知って頂けるようにしてもらえたら良いと思う。
・私以上にお世話をなさった方がいるのにもかかわらず、笑顔で話をされている姿に感銘を受けました。
・自分のことを少しでもわかってもらってよかった。
感想(専門職)
・ご家族が本当に抱えている課題というものを聴けて参考になった。
・ご家族から「後悔」という言葉がよく聴かれました。介護者自身の判断でない、医療・介護側の判断であることも自身の後悔になってしまっている場合もあるので、より一層家族様の意見を聴く場の必要性を感じました。
・「在宅サービスで助かっているが、自由も奪われる」の意見が印象的だった。
・介護保険制度とは違う家族制度の見直しが必要ではないかという意見に驚いた。確かに人が求めているのは、制度ではなく人とのつながりかもしれない。
令和元年11月13日(水)14時~16時
居宅介護支援事業者と医師会との合同研修会
テーマ「誰のための医療と介護の連携か?」
講演:1.医療介護専用SNS「メディカルケアステーション(MCS)」を利用した多職種連携
東淀川区医師会 副会長 辻 正純 先生
2.医療と介護の連携において介護支援専門員の課題はどこにあるのか?
まごころステーションすくらむ 代表 村瀬 崇人 氏
3.グループワーク テーマ:「望む暮らし」をかなえるために
参加者:合計145名(ケアマネジャー106名・医師10名・歯科医師3名・薬剤師8名・訪問看護師19名)
毎年開催しているケアマネジャーと医師会との合同研修会。今回は「誰のための医療と介護の連携か?」というテーマで開催しました。
まず、東淀川区の多職種で取組んでいるMCSについての説明と、MCSを活用した多職種連携の事例を医師会副会長の辻先生から講演して頂きました。医療と介護の連携にはさまざまな課題があり、その中の情報共有であったり、介護側の敷居の高さを下げる役割も果たすMCS。多職種連携のツールの一つとして、東淀川区で広がりをみせています。
次にケアマネジャーの役割りや現状、今後の医療と介護の連携においてケアマネジャーの課題はどこにあるのかなど、ケアマネの立場から村瀬氏にお話をして頂きました。
ケアマネジャーの揺れる自己像として、多職種連携のなかで自分たちの役割りが見えにくくなる、揺れ動く情勢と制度に翻弄される、人材難・業務負担・社会資源の枯渇や疲弊、孤立して燃え尽きる、将来像が見えない等々ケアマネジャーの課題について知ることができました。
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令和元年10月31日(木) 第1回 東淀川区在宅医療連携研修会
演題:高齢者のための口腔保健指導~健口(けんこう)リハビリのススメ~
東淀川区歯科医師会 理事 多仁 照人 先生
参加者:48名
第1回目の在宅医療連携研修会は、歯科医師会理事の多仁先生をお招きし開催しました。
講演の初めに「歯科におけるACP→最期まで口から食事(栄養)を取りたい!」を支えるために、医療介護職が患者・家族と‘食べることは生きること‘について繰り返し話合うことの重要性についてのお話がありました。
高齢者の低栄養予防、誤嚥性肺炎の予防、フレイル予防、そして身体機能の維持・向上を図るために、新しい情報として「健口リハビリカレンダー」の活用方法についてのお話があり、とても興味ぶかいお話しでした。
大阪府歯科医師会から出されている「高齢者のための新しい口腔保健指導ガイドブック」にも掲載されていますので、ご興味のある方はご覧いただけたらと思います。
・しゃべりにくくなったら→パタカラ体操
・飲み込みにくくなったら→嚥下体操
・深呼吸がしにくい方→シルベスター法
・口が乾きやすい方→ガラガラ体操
・味がわかりにくくたった方→唾液腺マッサージ
・舌の動きが悪くなった方→舌トレーニング
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令和元年10月16日(水)「在宅医療について」井高野地域 家族会
令和元年10月25日(金)「在宅医療について」南江口地域 家族会
井高野地域・南江口地域の家族会の方を対象に「在宅医療について」お話をさせていただきました。
地域の方からの感想。
「在宅医療という言葉をよく聞くが具体的にどんなことをしてくれるのかわからなかった。今日話を聞いて、自分が寝たきりになったときはかかりつけの先生に相談しようと思う」
「子どもたちに迷惑をかけたくないから、動けなくなったら介護施設に入ろうと思う。家で死ぬのは夢かな」と仰っておられる方もおられました。
これからは医療・介護専門職が地域にどんどん出向き、自分たちの役割りについて発信しつつ、地域の生の声を聞かせて頂く事が必要だと感じました。
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令和元年9月26日(木)区役所保健師と訪問看護師の交流会
看看連携をテーマに、昨年は「保健師の役割りや活動について」区役所保健師さんに講演をしていただきました。
今回はざっくばらんに、飲食しながら日頃の困っていることや、連携方法等につてい話をしました。
活動する場所や役割が違っていても、同じ看護職どうし、看護という共通言語ですぐにとけ込むことができたように思います。
今後は情報共有のためのツールや連携等の仕組みをみんなで作り上げていきたいと思います。
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